ポスティングにありがちなクレーム6選|クレーム対策や対処法も紹介
「ポスティングではクレームが発生するの?」
「なるべくクレームが来ないようにしたい」
「もしクレームが来てしまった場合、どう対応すればいいの?」
ポスティングの実施を検討しているものの、このような不安がある方はいませんか?
ポスティングに限らずクレームやトラブルは極力避けたいものですが、まったくゼロにはできないのが実情です。紙のチラシをランダムに配布する手法である以上、中には「絶対にチラシを受け取りたくない」という方もいらっしゃるからです。そして、万が一クレームが発生してしまった際には、対応の仕方によってその後の状況も大きく変わります。
この記事ではポスティングで想定されるクレームの種類と、クレームの対策・対処法についてくわしく解説をしています。
ポスティングにありがちなクレーム6選
ポスティングで見られることの多いクレームの内容をご紹介します。
「配布禁止」と表示してあるのにチラシを投函された
不用なチラシを受け取りたくない人のポストには、「チラシを配布しないでください」といったような貼り紙がある場合があります。この表示があるにも関わらず「チラシを入れられた」という内容は、ポスティングのクレームの中では最も多いです。
ポスティング業者では貼り紙がある物件への投函はしない方針のところが多いですが、表示に気づかずチラシを投函してしまうケースがあります。
明記はしていないが、チラシを投函してほしくない
「チラシの配布禁止」の表示はしていないけれど、チラシを入れられたことに不快感を示し、クレームを入れる方もいます。たとえば、大型のマンションではエントランス部分に「投函禁止」の表示があり、個別の住人のポストには表示がないというケースもあります。
前に「チラシを入れないで」と伝えたのに投函されていた
「以前に一度クレームの連絡を入れたが、またチラシが入っている」というクレームです。同じ業者であれば問題ですが、前回のクレーム元が違うポスティング業者だったというケースもあります。ただし、住人の方からすれば再三チラシが投函されているという事実に変わりはないので、真摯な対応を心がけるべきでしょう。
雨でチラシが濡れていた
雨の日にポスティングを行うとチラシが濡れてしまい、クレームにつながってしまう可能性が高くなります。濡れたチラシが投函されると、中に入っている他の郵便物も濡れてしまうことがあるからです。
同じチラシが2枚入っていた
「同じチラシが入っていた」というクレームもあります。原因としては、配布員が気づかずに複数枚投函してしまった、もしくは他の配布員と一部同じエリアを配ってしまっていることが考えられます。
玄関・エントランスにチラシが落ちている、または捨てられている
戸建住宅の玄関部分や集合住宅の共用部分などに、「チラシが落ちていた」「チラシが捨てられていた」といったクレームが入ることもあります。チラシが投函口からはみ出ていたりすると、風で飛ばされてしまうことがあります。また、ゴミ箱の置いていないマンションの集合ポストでは、住人がいらないチラシをその場に捨ててしまうこともあります。
しかし、いずれにしてもチラシがそこに落ちているという状況には変わりありませんので、不快に思う方もいるでしょう。
ポスティングでクレームを避けるための対策はある?
ポスティングに関してのクレームが来るのは、もちろん望ましい事態ではありません。事前にできる対策があるのであれば、しないに越したことはありません。
ここからは事前にできるクレーム対策についてご紹介します。
チラシを投函する前に「配布禁止」の表示がないかよく確認する
まず確実に行わなければいけないのは、「配布禁止」の表示が無いかをよく確認することです。特に気を付けたいのが「ポスティング行為を発見した場合、警察へ通報します」「チラシを入れたら罰金を請求します」といった強い文言の表示がある物件です。こうした家のポストにチラシを投函してしまうと高い確率でトラブルに発展してしまいます。特に夜間は視界が悪く、表示に気づけないこともありますので、可能な限り夜間のポスティングは避けた方がよいでしょう。
もし配布をしてしまった後に「配布禁止」の表示に気づいたら、そのまま放置せず対応するようにしましょう。
戸建住宅の場合であれば、一度インターホンを押し、住人の方に事情を説明します。必要であればその場でチラシを回収するようにしましょう。住人の断りなく勝手にポストからチラシを取り出す行為は違法ですので、決してしないようにしましょう。
集合ポストの中の1つに「配布禁止」のステッカーが貼ってあり、気づかずに投函してしまうケースもあります。その際はマンションの管理人がいれば事情を説明し、対応してもらうようにしましょう。
一枚一枚チラシを丁寧に配布する
ポスティングはポストにチラシを投函するだけのシンプルな作業ですので、数をこなしていくうちに流れ作業になってしまいがちです。乱暴にチラシを投函すると、チラシがぐちゃぐちゃになってしまったり、ポストの蓋が壊れてしまったりと、そのこと自体でクレームやトラブルにつながる可能性があります。
チラシは一枚一枚丁寧に扱うように心がけましょう。また、既にチラシでいっぱいになったポストに無理やりチラシを投函するのはNGです。チラシがぐちゃぐちゃになってしまう可能性がある場合は、そのポストは飛ばすようにしましょう。
マンションに管理人がいる場合は声をかける
「配布禁止」の表示が無くても、管理人が常駐しているマンションなら、必ず管理人に一声かけてから配布をするようにしましょう。きちんとあいさつをするだけでも、心証は大きく変わります。管理人から「チラシを入れないで」と言われた際は、投函はせず速やかにその場を立ち去るようにしてください。
管理人が不在の場合には、ポストに他のチラシが入っていないかを確認し、入っているようであれば投函します。チラシを投函している最中に管理人や住人の方に「何をしているんですか?」と尋ねられたら、「ポスティング業者のもので、○○のチラシを配っています」とはっきり伝えましょう。
ポスティング自体は違法行為にはあたりませんので、こそこそする必要はまったくありません。
天気の悪い日はチラシを配布しない
雨や雪の日にポスティングをするメリットはまずありません。クレームを回避するには、天気の悪い日は配布しないのが無難です。
スケジュール的にどうしても配布をしなければいけないといった場合は、チラシを防水性のリュックサックに入れて持ち歩く、投函前にポストの口をタオルでひと拭きするなどの対策をするようにしましょう。また、チラシの端が投函口からはみ出しているとそこから水が染みこんでしまうので、チラシはポストの奥までしっかりと投函するようにしましょう。
複数人で動く場合はエリアの境界から配布する
配布エリアの広さによっては、複数人の配布スタッフで手分けをして配布することがあります。複数人で動く場合は、エリアの境界線からそれぞれ配布を始めると、エリアの重複が起きにくくなります。間違えて同じ家にチラシを投函してしまった、といった事態を防げます。
手持ちの地図と照らし合わせながら、一度通った道には必ずマーカーを引いておくなどしておくと、混乱することがありません。また、指サックをつけて配布を行えば、誤って2枚チラシを投函してしまうという事態も防げます。
ポスティング業者の配布スタッフにチラシを配ってもらう
ここまでは自社でチラシを配布する場合にも応用できる対策についてお伝えしてきましたが、クレームが発生した際に最も嫌なのは「時間を奪われること」ではないでしょうか。
ポスティング業者にチラシ配布を依頼していれば、クレーム対応も請け負ってくれる業者がほとんどです。
また、ポスティング業者に配布を依頼した場合、その業者に所属しているアルバイトや業務委託の配布スタッフがチラシを配布します。研修を経て配布も数多くこなしているため、どの物件はチラシを配布してはいけないのかといった判断も手慣れています。社内には「配布禁止物件リスト」もあるため、クレーム発生の可能性がある物件にはチラシを投函することはありません。
ただし、ポスティング業者のサービスの品質は一律ではないので、依頼前に見極める必要はあります。優良なポスティング業者の見極め方については、以下の記事でもくわしく解説していますので、あわせてご覧ください。
ポスティングでクレームが発生してしまったときの対応
クレーム対策を行っていても、クレームの可能性を完全にゼロにすることはできません。万が一クレームが起きてしまった場合の対処法についても、事前に把握しておいた方がよいでしょう。
ポスティング業者に依頼している場合でも、クレームの第一報はチラシに記載されている連絡先に来ることも多いですので、対処法を知っておくと安心です。
すぐに謝罪の連絡を入れる
クレームの第一報が届いたら何よりもまず先に謝罪の連絡を入れるのが肝心です。なるべく迅速に対応を行うことで、相手の心証も変わります。「この度は、ポストに投函したチラシで不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ございません」と、丁寧な口調でお詫びを伝えます。
また、ポスティング業者に依頼している場合は「配布禁止リスト」に追加する必要があるので、可能であれば相手方の氏名・住所・電話番号を聞いておき、ポスティング業者と共有しておくようにしましょう。
再発防止策について先方に伝える
謝罪の連絡を行った後は、今後同じことが起こらないようどのように努めていくのか、具体的な再発防止策を伝えるようにしましょう。たとえば「配布禁止リストに追加し、今後は投函しないよう徹底いたします」「配布員全員に周知し、社内でも共有させていただきます」などの文言が適切です。
ここで気を付けておきたいのが、相手方に伝える際の言葉選びです。
「~させます」「~するよう言っておきます」などのフレーズは、どこか他人事のような印象を与え、さらに相手を苛立たせてしまう可能性もあります。また、この記事では便宜上「クレーム」という言葉を使っているものの、相手方と話す際は「貴重なご意見」と言い換えるようにしましょう。
ポスティング業者に対応を依頼している場合であっても、自分事として相手と対話するのが大切です。
冷静かつ真摯な対応を心がける
ひと口にクレームと言っても、「次からは気を付けてね」といった注意喚起の意味合いのものもあれば、相手に強い言葉を投げかけられるケースもあります。強い言葉を投げかけられると動揺してしまうのは人として当然のことです。しかし、相手方が以下のような要求をしてきた場合は、冷静に対処する必要があります。
「チラシを回収しに来て」と言われたら
「チラシを回収しに来い」と言われることはままあります。その際は、なるべくその日のうちに回収に向かった方がよいでしょう。
ポスティング業者に依頼している場合は、その旨を共有すれば業者のスタッフが回収しに行ってくれます。自社でポスティングを行った場合はチラシを配布したスタッフではなく、責任者が出向くようにしましょう。
金銭を要求されたら
ごくまれに、「迷惑料」として金銭を要求される場合もあります。しかし、支払いの義務は全くありません。金銭の要求には決して応じないようにしましょう。
「ポスティングのクレーム」についてよくある質問
Q. そもそも、ポスティング自体は違法にならないでしょうか?
ポスティング行為自体は違法にはなりません。しかし、ポスティングのやり方によっては、違法行為にあたる場合もあります。たとえば、以下のようなシチュエーションでは、注意してチラシを投函する必要があるでしょう。
敷地内に勝手に立ち入って配布を行う
戸建住宅の中には、門扉を抜けた先にポストがある場合があります。門扉の先は敷地内にあたるので、住人の許可なく立ち入った場合、「住居侵入罪」に該当する可能性があります。集合住宅でオートロック式の玄関を通過して配布を行った場合も同様です。
公序良俗に反したチラシを配布する
風俗営業やアダルト商品の紹介チラシなど、ピンクチラシの配布は「風俗営業法」に該当します。ポスティング業者ではピンクチラシの配布はお断りしています。また、こうしたチラシの配布は自治体の条例違反になる可能性もあります。
ポストを壊してしまった
乱暴にチラシを配布し、ポストを壊してしまった場合は「器物損壊罪」に該当する可能性があります。
信書を投函する
ポスティングで「○○様へ」など、特定の個人名が書かれた信書を投函するのは、郵便法に抵触する可能性があります。
Q. クレームはどのくらいの頻度で発生しますか?
一説には約0.00005パーセントの確率(200万分の1)で発生すると言われています。
Q. ポスティング業者はクレーム対応もしてくれるんですか?
ポスティング業者ではクレーム対応も行ってくれます。ただし、クレームの第一報はチラシに記載されている連絡先であるケースが多いです。その際は、相手方の氏名・住所・電話番号を聞き、ポスティング業者に共有しましょう。その後の対応はポスティング業者が引き継ぎます。
Q. ポスティング業者に任せてしまって大丈夫ですか? チラシはどんな人が配っているんですか?
チラシの配布はポスティング業者と雇用関係のあるアルバイト・業務委託のスタッフが行っています。新しく入った配布スタッフに対しては、座学・実地研修を含めた研修期間を設けるのが基本です。ただし、数多あるポスティング業者の中にはスタッフの教育に時間を取っていないところもあります。その業者のネットでの評判やホームページに記載されている情報を見て、信頼できるポスティング業者を見極める必要はあるでしょう。
当サイトポスティング.comに掲載しているポスティング業者はいずれも一定の品質をクリアした優良業者です。安心してポスティングをご依頼ください。
まとめ|クレーム対応までしてくれる業者にポスティング依頼するのが安心
ポスティングで起こり得るクレーム内容と対策・対処法についてご理解いただけたでしょうか。
ポスティングでクレームをゼロにすることはできませんが、丁寧に配布を行うことでクレームの発生を防ぐことはできます。
また、万が一クレームが起きてしまった場合も、真摯に対応することで相手方にご理解いただけるケースがほとんどです。
クレームの対応に時間を取られたくないという方は、ポスティング業者に配布依頼するのが得策です。クレーム発生時の対応についても社内でノウハウがあるので、安心して業務を任せることができます。
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