ポスティングのメリット・デメリットは?効果が上がるポイントも解説
ポスティングは、チラシなどの配布物をポストに投函する集客方法です。チラシを用意すれば手軽に始められることから、ポスティングを検討している人も多いのではないでしょうか。
この記事では、ポスティングのメリット・デメリット、ポスティングで効果を出すためのポイントについて解説しています。
「地域住民に効果的に集客を行える方法は無いかな?」
「これまではSNSでの集客がメインだったけど、他の集客経路も確保したい」
そんな人におすすめの記事になっています。
ポスティングとは ― チラシを投函する集客方法
ポスティングとは、企業や店舗の集客を目的に、チラシを投函する行為を指します。宅配・デリバリーや美容室、不動産、フィットネスジムなど、毎日さまざまなチラシを目にするかと思います。
これらのチラシは配布員が一枚一枚手配りでポストに投函しています。大企業などの人員が十分に確保できるところでは、自社の人員で配布を行うこともありますが、ポスティング業者に依頼するケースが多いです。
また、近年はスマホやSNSの普及により、集客をWebで行っている企業は多いです。そんな中、紙のチラシを配布するというポスティングは、今なお集客効果があるのか、疑問に感じる人もいるかもしれません。
次の章では、ポスティングならではのメリットについて、くわしく解説していきます。
ポスティングの7つのメリット
ポスティングならではのメリットとしては、以下の7点が挙げられます。
それぞれについて、くわしく見ていきましょう。
チラシを直接手に取ってもらえる
ポスティングの大きなメリットは、チラシを直接手に取って見てもらえることです。ポストを開けるという行為は、日常の中に組み込まれた動作ですから、ほぼ確実にチラシを受け取ってもらえます。
インターネット上では広告が目に入ったとしても、複数のページを閲覧したり画面をスクロールしていくうちに情報が上書きされてしまいます。その点、紙のチラシは手元に置いておくこともできるので、何かの折に思い出してもらえる可能性があります。
潜在顧客にアプローチできる
ポスティングは、新規顧客の開拓に向けた潜在顧客の掘り起こしにも適しています。
顧客に向けたアプローチの方法としては、大きく「プッシュ型」と「プル型」の2つがあります。
プッシュ型 |
プル型 |
特定の顧客に向け、企業・店舗が直接アプローチする。能動的なマーケティング手法 |
市場にアプローチし、顧客の方から企業・店舗に接触するのを待つ。受動的なマーケティング手法 |
ポスティングはプッシュ型のアプローチに属します。もともと商品・サービスに対して興味を持っていた顧客はもちろん、まだ商品・サービスに対して興味を持っていない潜在顧客にもチラシを届けられます。
幅広い年齢層にアプローチできる
ひと昔前までは新聞購読世帯も多かったため、新聞折込による集客も一般的でした。しかし、近年では新聞購読者は減少し、折込チラシが届く層にも偏りが生まれています。その点、ポスティングは不特定多数の幅広い年齢層にチラシを届けることができます。
リスティングをはじめとするWEB広告も幅広いターゲットに向けてアプローチが可能ですが、インターネットの普及により競合他社の広告が飽和状態になっています。そのような背景もあり、ポスティングを選択する企業・店舗も増えています。
ターゲット・エリアの絞り込みができる
ポスティングは町丁目単位で配布エリアを絞り込むことができます。その他にもGIS(地理情報システム)を活用しているポスティング業者では、人口・世帯数・年齢層・男女比・年収帯などの情報で配布エリアを選定することが可能です。
また、ポスティングにはいくつかの配布方法があり、ターゲットに応じてセグメントできます。
配布方法 |
概要 |
軒並み配布(ローラー配布) |
配布エリア内のすべての建物を対象にチラシを配布する |
集合住宅配布 |
アパート・マンションなどの集合住宅だけにチラシを配布する |
戸建て配布 |
戸建て住宅だけにチラシを配布する |
事業所配布 |
事業所・オフィスだけにチラシを配布する |
たとえばファミリー世帯にチラシを届けたい場合であれば、ファミリータイプのマンションに絞って配布も可能です。
期間・期日を選んで配布できる
ポスティングではキャンペーンを決めた日に向けて、配布期日を指定して配布が出来ます。例えば飲食店で新規オープンがあるとします。オープンをアピールして集客を図るチラシを配る際、オープン日の3日前を配布完了日にポスティングが可能です。
店舗の周辺を配布することでお店のオープンをアピールすることができるため、「新しいお店が出来たんだ」と認知し立ち寄ってもらえるかもしれません。
また、ポスティングは比較的即効性が高く、配布したその日に問い合わせがくることもあります。そのため、期間限定のイベントやキャンペーンなどを周知させたい場合にも、ポスティングは効果的でしょう。
比較的安価で始めることができる
ポスティングはWeb広告に比べると比較的安価です。また、紙のチラシがあればその他の専門知識も有しません。集客方法として参入障壁が低い方法です。
ポスティングで必要な費用については、以下の記事でくわしくご紹介しています。ポスティングをご検討中の方は、あわせてご覧ください。
パンフレット・試供品なども配布可能
ポスティングできるのは紙のチラシだけではありません。ポストに投函できるサイズであれば、パンフレットや試供品なども配布可能です。
チラシ配布に比べると費用はかかりますが、読み手に強い印象を与えたり、試供品によって商品購入などのアクションにつなげやすくなります。
たとえば、水道業者が良く配布しているマグネットシートやポケットティッシュなど、実用的なものは手元に保管される確率が高くなるので、お店や会社を覚えてもらえるきっかけにもなるでしょう。
ポスティングの4つのデメリット
もちろん、ポスティングはメリットばかりではありません。デメリットとなる要素もあわせて知っておくことで、よりフラットな目線でポスティングの導入を検討できるでしょう。ポスティングのデメリットとしては、以下の4つがあります。
ポスティングのやり方によってはトラブルに繋がる
ポスティング自体が違法性を問われる心配はありませんが、ポスティングのやり方によっては住人とのトラブルや法律に触れるおそれはあります。
たとえばオートロックマンションなどの住人しか入れない空間に侵入してポスティングを行った場合、「住居侵入罪」に抵触する可能性があります。その他にも、「配布時にポストを壊してしまう(器物損壊罪)」、「ピンクチラシの配布(風俗営業法)」などの例もあります。
違法行為になるポスティングについては以下の記事でもくわしく解説しています。あわせてご覧ください。
配布エリアによっては費用が割高になる
ポスティングは配布するエリアの建物の密集度によって、作業効率が大きく変わります。住宅間の距離が広い郊外や、山間のエリアでは、配布に時間がかかります。よって、これらのエリアでポスティング依頼をする場合、通常よりも配布単価が高くなります。
一方で、建物がまばらな地域はポスティングの頻度も低いため、チラシが投函されたときに見てもらいやすいという側面もあります。
ポスティングは天候に左右されやすい
ポスティング業者では原則として悪天候の日は配布を行いません。お客様の大事なチラシを汚してしまいますし、濡れたチラシを投函することでクレームにつながる可能性が大きいからです。数日先の天候も加味しつつスケジュールを組まないと、予定していた期間内にチラシが行き渡らないおそれもあります。
ポスティング業者の品質はまちまち
ポスティング業者にはチラシの配布だけでなく、チラシのデザインや配布エリアの提案、クレーム対応などもしてくれるため、外注するメリットは多いです。一方で気を付けなければならないのは、ポスティング品質の悪い業者に依頼してしまうことです。
品質の悪い業者というのは、具体的に以下のような傾向があります。
相場と比べて、かなり安い費用でポスティングを請け負っている
相場と比べて安価でポスティングを行っている業者には注意が必要です。配布費用の内訳にはポスティングに関する「人件費・諸経費」が含まれていることが理由に挙げられます。相場より安価な費用設定の場合、スタッフの給与や社内教育に十分なリソースが避けていない可能性があります。
配布スタッフ管理にGPSを導入していない
「配布管理にGPSを用いているか」も重要なポイントです。
ポスティングを外注すると、「きちんとチラシを配ってくれているか」が気になる人もいるかもしれません。極端なことを言えば、チラシを配らず破棄していたとしても、外側からは気づくことが難しいです。
こうした不正を防ぐために、近年はGPSロガーやアプリを使って、配布状況を管理する業者が増えています。配布ルートを外れていたり、長時間同じ場所に留まる、といった事態もデータ上に残るため、配布漏れやスタッフのサボりを防ぐことができます。
ポスティングに関するアドバイスが曖昧、対応が雑に感じられる
配布エリアやチラシデザインに関する提案、その他問い合わせへの対応姿勢によって、その業者の品質がうかがえることもあります。
「プロのポスティング業者なのに、具体的なアドバイスが無い」「応対が雑に感じられる」と思ったら、別の業者に依頼した方が良いでしょう。
もちろん、これらに当てはまるからといって悪徳な業者とは限りません。ただし、ポスティング効果を期待するのであれば、事前に不安材料は減らしておくべきです。また、創業から長いポスティング業者は一定の実績と信頼を兼ね備えていると言えます。当サイト、ポスティング.comでは、全国の優良ポスティング業者の情報を掲載しています。無料の一括見積もりも可能なので、ぜひご利用ください!
ポスティングで効果を出すための3つのポイント
ポスティングのメリット・デメリットについてはご理解いただけたかと思います。ここからは、ポスティングで効果を上げるために知っておきたいポイントを3つご紹介します。
配布エリアの市場調査を行う
デメリットの章でもお伝えしましたが、ポスティングはチラシを配布するエリアの人口・世帯数などによっても反響が変わってきます。そのため、そもそも反響が見込めるエリアかどうかを含めた市場調査は不可欠です。
人口・世帯数などの情報は、市区町村の公式HPに掲載されているので自身で調べることも可能ですが、ポスティング業者であればより詳細なデータをもとにエリア選定をしてくれます。
しかし、店舗や事業所の周辺など、自身で歩いてみた結果見えてくる地域の特徴もあります。中でも周辺に競合となる店舗・企業があるかどうかは、ポスティング業者でも把握しきれていないケースが多いです。競合他社の存在が事前にリサーチできていれば、商圏が被らないエリアを絞り込むことも可能です。
読み手に刺さるチラシデザインを作成する
ポスティング効果に直結するのがチラシのデザインです。配布エリアを絞ってターゲットの元へチラシが届いたとしても、そのチラシを読んでもらえるかどうかはデザイン次第と言っていいでしょう。
ここで混同されがちなのが、「良いチラシ=優れたデザインのチラシ」という誤った認識です。ポスティング効果に必要なのは凝ったデザインではなく、「誰に・何を伝えたいのかが明確な構成のチラシ」なのです。この構成に役立つのが、「PASONAの法則」と呼ばれるフレームワークです。
このフレームワークに沿って必要なメッセージを織り込んでいくことで、読み手の興味・関心につながるチラシが出来上がります。さらに読み手の購買意欲を高めるには、解決策(Solution)の後に、それを裏付ける「根拠(Evidence)」「お客様の声(User voice)」も入れると良いでしょう。
以下に、PASONAの法則を用いた美容化粧水のメッセージ例を紹介します。
Problem(問題) |
これまで通りの方法でケアしてきたのに、肌の乾燥が気になってきた |
Affinity(親近感) |
「同い年の友達はあんなに若く見えるのに…」と感じていませんか? |
Solution(解決策) |
いつまでも変わらぬ若さを維持できる化粧水の登場 |
Evidence(証拠・根拠) |
有名インフルエンサーのAさんも愛用!売上1,000万個突破 |
User voice(お客様の声) |
ご愛用者様から嬉しいお声が届いています |
Offer(特典) |
通常価格3,980円のところ、初回につき1,980円でご提供 |
Narrowing Down(絞り込み) |
お1人様1点限り、先着500名様限定の特別価格です |
Action(行動) |
今すぐご購入を! |
配布後には効果測定を行う
ポスティング後は効果測定を行い、実際にチラシの反響がどれくらいあったのかを把握するプロセスが必要です。効果測定を行うことで、今回のポスティングにかけたコストを回収できているかどうかが分かります。
仮に思うような成果を上げられていなかった場合、何が原因だったのかも検証してみましょう。「もう少し配布エリアを広げた方が良かったのでは?」「チラシのデザインが合っていなかったのでは?」「チラシの枚数が足りなかったのでは?」など、改善の余地は必ずあるはずです。
また、チラシの効果測定にあたっては「ABテスト」をしてみることをおすすめします。一部のデザインが異なる2種類のチラシを配布し、より反響の高かったデザインをブラッシュアップさせていくことができます。
改善を行ったうえで、もう一度ポスティングを行って効果が上がったというケースもたくさんあります。もう一度ポスティングを行うべきかどうかといった判断も、効果測定をすることで見えやすくなるでしょう。
ポスティングが「効果なし」になってしまうケースや改善方法については、以下の記事でくわしく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
まとめ|ポスティングのやり方に迷ったら業者に相談を!
今回はポスティングのメリット・デメリット、効果を出すためのポイントについてご紹介してきました。
ポスティングはIT化が進んだ現代においても有効な集客方法ですので、販路拡大のために検討している人は、一度試してみてはいかがでしょうか。
また、チラシの作成や配布エリアの選定で迷った際は、ポスティング業者に相談してみることをおすすめします。業者選びの際は、本サイト・ポスティング.comをぜひご活用ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。