ポスティングは効果測定が重要!測定方法や反響率UPのポイントも解説
執筆者: 株式会社アドネット
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高校受験・大学受験の時に、模擬試験を受けたことがある人は多いと思います。模擬試験を受けることで、その時点での自身の学力、足りていない知識が確認でき対策が立てられるようになります。
ポスティングの場合の模擬試験は、「配布後の効果測定」になります。ポスティングは様々な条件で反響が変わりますので、配布後のデータを見て成果や改善点を確認する必要があります。
本記事では、ポスティングの効果測定の方法と注意点、反響が取れなかった場合の対策についてくわしく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
ポスティングの反響を高めるために効果測定は必須
ポスティングはポストにチラシを投函するだけのシンプルな集客方法ですが、条件次第で反響は大きく変わります。ポスティングの反響に影響がある要素には、以下のようなものがあります。
・ チラシを配布するエリア
・ チラシのデザイン
・ チラシのサイズ・枚数
・ チラシを配布する時期
・ チラシの配布方法 etc…
これらの最適解に一度でたどり着くのは至難の業です。そのため、配布を行った後はチラシに対してどのくらいの反響があったか、効果を測定する必要があります。効果測定の結果、課題や改善点を見つけ修正を加え、再度ポスティングを行う。このサイクルが、ポスティングの反響を高める方程式になります。
効果測定の指標はチラシの反響率
ポスティングの効果測定の指標は、チラシの「反響率」になります。反響率とは、「チラシを見て商品・サービスに対する行動につながった割合」を指します。反響率が高ければポスティングによる効果が出たことになり、低ければ原因を探り、改善を加えていく必要があります。反響率を求める式は、以下の通りです。
反響率(%) = 反響数 ÷ チラシ配布枚数 × 100
仮に10,000枚チラシを配布して30件の反応があった場合、
30 ÷ 10,000 × 100= 0.3(%)
が反響率になります。
ポスティングの効果測定4つの方法
ポスティングは反響を測るのがやや難しい側面があります。その中でも、比較的計測しやすい効果測定方法を4つご紹介します。
チラシにクーポンをつける
最もポピュラーな効果測定の方法が、チラシにクーポンをつける方法です。たとえば「チラシのクーポンをご提示いただいた方は20%オフ」「チラシを持参していただいた方にはノベルティをプレゼント」などの特典が考えられます。クーポンの回収率 = チラシの反響数とカウントできます。
また、配布エリアによってクーポンの色を変えたり、クーポンに個別のIDを付与することで、より詳細な効果測定が可能になります。
来店時にアンケートを実施する
店舗にご来店いただいたお客様に対し、「何を見て来店しましたか?」というアンケートを実施するのも方法の1つです。「チラシを見ました」という回答があれば、チラシの反響数としてカウントできます。他にも年齢層やお住いの地域などの設問を用意すれば、マーケティングに役立つ情報が収集できます。
一方で、アンケートを拒否されるケースも想定できます。回答率を高めるには、アンケート回答者へのノベルティや特典を用紙するとよいでしょう。
チラシ専用の電話番号を用意する
チラシからのお問い合わせ専用の電話番号を設けておくと、問い合わせ数がそのまま反響数としてカウントできます。
ただし、専用ダイヤルの開設にはコストがかかるのと、受電するスタッフの確保も必要になります。電話番号の他には、無料でメールアドレスを取得し、チラシに掲載する方法もあります。
チラシ専用のWebサイトを用意する
チラシ専用のWebサイトを解説するのも方法の1つです。チラシにQRコードを掲載しておけば、読み手はスマホで簡単にアクセスすることができます。
ただし、Webページの計測にはGoogleアナリティクスなどの解析ツールを導入しておく必要があります。Webサイト作成の知識、解析ツールに関する知識が求められるので、それなりに労力のかかる方法になります。
ポスティング 効果測定を行う際の注意点
ポスティングの効果測定を行う上での注意点をご紹介します。正しい結果を得るために、ぜひ知っておくべきポイントになります。
最初はなるべく広いエリアにチラシを配布する
初めてポスティングを行う場合は、なるべく広範囲にチラシを配布することをおすすめします。なぜなら、エリアに対する先入観にとらわれず、さまざまな人にチラシを届けられるからです。
ポスティングは「プッシュ型」の販促手法です。プッシュ型の特長は、まだ商品・サービスを知らない潜在顧客にもアプローチできることです。
プッシュ型 |
プル型 |
特定の顧客に向け、企業・店舗が直接アプローチする。能動的なマーケティング手法 |
市場にアプローチし、顧客の方から企業・店舗に接触するのを待つ。受動的なマーケティング手法 |
潜在顧客は、後に商品の購入や店舗への来店といった具体的な行動に移す可能性があります。こうした可能性を取りこぼさないためにも、はじめは配布エリアを限定しすぎない方がよいでしょう。
どの数値を反響数に設定するのか明確にする
最初の章で紹介したように、反響とは「チラシに対する行動」を指標にします。そのため、「商品の購入」も反響と言えますし、「店舗への来店」「資料の請求」なども反響になります。そのため、どの数値を反響数に設定するかは、チラシを配布する前に明確にしておきましょう。
ポスティングの平均反響率は0.01~0.3%と幅がありますが、これは業種によって反響数に設定する指標が異なるからです。
効果測定後は費用対効果も確認する
効果測定で忘れてはいけないのは、「チラシの作成や配布にかかったコストを回収できたか」という、費用対効果の面です。ポスティングを業者に依頼した場合には、人件費や印刷費をはじめ様々な費用が発生します。それらを回収できていなければ、施策を行う意味がありません。
ポスティングの費用対効果の求め方には、「ROAS(%)」と「CPA(円)」があります。
ROAS(%) |
CPA(円) |
広告費に対して、どれだけの売上が得られたかを割り出す。 ROAS(%) = チラシからの売上 ÷ チラシにかけた費用 × 100 |
1件のコンバージョンを獲得するのにかかったコストを割り出す。 CPA(円) = チラシにかけた費用 ÷ コンバージョン数 |
効果測定は繰り返し行う
効果測定を行う最大の目的は、「改善点を見つけ出し、次回に活かすこと」です。効果測定の結果をもとに改善を行い、再度ポスティングを行う、さらにその効果を測定する。このサイクルを回すことが、ポスティングで十分な成果を獲得するポイントです。
また、効果測定を重ねていくことで企業・店舗にとってのマーケティングの資産としてデータが蓄積されていきます。
ポスティングで反響がなかった……見直すべきポイントは?
効果測定を行った結果、思うような反響が出ていないことは分かっても、「具体的にどこを見直せばいいのか分からない」という場合もあると思います。この章ではポスティングで反響が無かった場合に見直すポイントについて解説します。
チラシのペルソナを再設定する
ポスティングの反響が得られなかった時は、チラシのターゲットの設定が甘かった可能性があります。そのため、ターゲットをさらに掘り下げた「ペルソナ」を設定するとよいでしょう。
ターゲット |
ペルソナ |
商品の購入・サービスの利用が想定される見込み顧客のことで、「30代女性」「20代の銀行員」など「集団的な属性」を指す。 |
「架空の見込み顧客」のことで、年齢・性別・職業・趣味・家族構成・年収など、「個人の詳細な人物像」を指す。 |
ペルソナを設定した方が、見込み顧客がどんな商品を求めているのか、見込み顧客が抱えている悩みに対してどんな解決策を提示できるのかといった、自社・自店舗ならではの強みを見つけやすくなります。
一例として、美容・化粧品関連のペルソナをご紹介します。
個人のプロフィール |
名前 |
新井 千尋 |
性別 |
女性 |
年齢 |
29歳 |
居住地 |
東京都 |
職業 |
塾講師 |
収入 |
350万円 |
起床時間 |
AM 9:00 |
就寝時間 |
AM 1:00 |
既婚・未婚 |
未婚 |
外食 or 自炊 |
外食(コンビニ) |
SNS |
Instagram、X |
ライフスタイル |
趣味 |
ガーデニング、喫茶店巡り |
休日の過ごし方 |
平日にできなかった家事などを週末にまとめてやることが多い。予定が合えば友人と喫茶店巡りをする。 |
よく行くお店 |
近所のコンビニ・スーパー、新宿のファッションビル |
よく読む雑誌 |
「CLASSY.」「ESSE」「NHK 趣味の園芸」 |
好きな食べ物 |
うどん、フルーツ |
好きな映画 |
「マイ・インターン(2015/米)」 |
流行への感度 |
自分が興味のある分野以外は疎い |
価値観 |
性格 |
社交的で明るい性格。高校・大学の頃の友人とはいまだに連絡を取り合っている。好奇心が強く、新しい知識を入れることには前向き。 |
お金の使い方 |
基本的には倹約家だが、どうしても欲しいものは高い買い物でも躊躇が無い。 |
商品を選ぶ基準 |
値段よりも、効果・効能に安心・納得できるかどうかを重要視している。 |
抱えている悩みとニーズ |
抱えている悩み |
塾講師は22:00には授業が終わるが、その後のMTGなどを終えると終電近くなることが多い。ハードスケジュールなので、おしゃれや肌ケアにかける余裕がなく、最近は肌荒れが目立ってきたように感じる。 |
悩みの解決方法 |
短期間で効果を実感できて、安心して使える美容液が欲しい |
どうなりたいか? |
もうすぐ30代になるが、20代の頃と変わらない肌でいたい。 |
購入の懸念事項 |
本当に効果があるのか不安。他に使ったことのある人の意見なども知りたい。 |
商品認知プロセス |
ポスティングチラシ、Webサイト |
上記はかなり詳細に掘り下げたペルソナになります。1から考えるのが大変な場合は、過去のお客様の傾向や、Webサイトのアクセス解析のデータなどを参考にしてみるとよいかもしれません。
チラシの配布エリアについてリサーチする
ポスティングはターゲット(ペルソナ)が多いエリアにチラシを配布した方が効果が出やすいです。効果測定の結果、反響があるエリアの傾向がある程度見えてきたと思います。その傾向を元に、さらに配布エリアを絞り込んでいきましょう。
配布エリアを絞り込む方法の1つに、「商圏」があります。商圏とは「集客できる範囲」のことで、大きく3つの領域に分けることができます。
一次商圏 |
顧客が徒歩10~15分で通える範囲 |
二次商圏 |
顧客が自転車で10~15分で通える範囲 |
三次商圏 |
顧客が車・電車で30~40分で通える範囲 |
商圏で配布エリアを絞り込む場合、競合となる他社や店舗の存在は把握しておくべきでしょう。競合が重なるエリアがある場合は、そのエリアを除外する、あるいはポスティングが集中しそうなタイミングを避けてチラシを配布するなどの対策が必要です。
周辺エリアの詳細な人口・世帯数・年齢層・所得帯などが知りたい場合は、ポスティング業者に依頼するのがよいでしょう。国勢調査などのデータをもとに配布エリアを選定してもらうことができます。
チラシはABテストを行い反響を比較する
ポスティングチラシは「ABテスト」を行うことをおすすめします。ABテストとは一部のデザインが異なる2種類のチラシを配布し、反響を比較する方法です。
たとえばメインのキャッチコピーが異なるAとBのチラシがあったとします。
|
内容 |
配布数 |
反響数 |
反響率 |
Aのチラシ |
商品の効果に関するキャッチコピー |
10,000枚 |
10件 |
0.1% |
Bのチラシ |
商品の安さに関するキャッチコピー |
10,000枚 |
1件 |
0.01% |
上記のような結果だった場合、見込み顧客は商品の効果により強い関心があることが推測できます。この結果をもとに、商品の効果を前面に出すかたちでさらにチラシをブラッシュアップさせていくことができます。
ABテストで重要なのは「2種類とも同条件下で配布すること」です。配布期間や配布枚数が異なると正しい比較ができなくなってしまうので注意しましょう。
なお、ポスティングの反響率にはチラシのデザインも大きく関わります。以下の記事でチラシデザイン作成のポイントについてくわしく解説をしています。あわせてご参照ください。
ポスティングは一度の結果で判断しない
ここまでの内容からも分かるように、一度のポスティングで結果を判断してしまうのはやや早計です。効果測定の結果、改善点が見出せたのであれば、もう一度ポスティングしてみることをおすすめします。
また、複数回にわたってチラシを配布することで、商品・サービスの認知度や親しみを持ってもらいやすくなる効果があります。心理学用語ではこれを「ザイオンス効果(単純接触効果)」と呼びます。
営業職では「たとえ用事が無くてもお客様を訪ねなさい」などと言われることがありますが、これも何度も足を運ぶうちにお客様に親しみを持ってもらうための取り組みです。
ただし、ザイオンス効果の効能は「10回まで」と言われています。あまりしつこいと、読み手はかえって嫌悪感を抱くようになってしまうので注意が必要です。
まとめ| 効果測定後の「改善」が成果を分ける!
ポスティングで反響を高めるうえで重要なのは「効果測定をもとに改善点を見出すこと」です。その結果の積み重ねは決して無駄にはなりません。
また、反響を上げるための施策に迷った時は、実績のあるポスティング業者にアドバイスをもらうとよいでしょう。
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最後までご覧いただきありがとうございました。