チラシのキャッチコピーのコツ12選|ポスティングの反響アップ【例文つき】
執筆者: 株式会社アドネット
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ポスティングの反響獲得で一番の関門となるのが、「チラシを見て、行動してもらえるかどうか」です。そのためには、チラシのデザインを工夫するだけでは不十分です。そこで、商品・サービスの利点がひと目で分かる「キャッチコピー」の存在が不可欠になります。
しかし、多くの人にとってキャッチコピーの作成は馴染みのない作業かもしれません。そこでこの記事では、ポスティングチラシのキャッチコピー作成のコツを、例文つきでご紹介します。
プロのコピーライターでなくても、チラシを読んだ人に行動してもらうためのキャッチコピーは作れます。ぜひ参考にしてみてください。
ポスティングチラシにおけるキャッチコピーの役割
チラシにおけるキャッチコピーの役割とは、「読み手の関心を引くための宣伝文句」になります。
帰宅してポストの中を確認するのが習慣化している人は多くいます。高確率でチラシを手に取ってもらえることは、ポスティングの大きなメリットと言えます。しかし、すべてのチラシを一枚一枚丁寧に読む人は、はたしてどのくらいいるでしょうか?
実際には目についた文章をざっと見て、必要な情報かどうかを判断されることがほとんどでしょう。人間は視界に入ってからおよそ3~5秒の間で、自身に必要な情報かどうかを判断すると言われています。
そのため、いくら工夫を凝らしたデザインのチラシを作ったとしても、興味を引く情報が見当たらない場合、チラシはスルーされてしまうのです。そこで、チラシを受け取った人に「続きが気になる」と思わせるキャッチコピーが必要になります。
キャッチコピーに卓越した言語センスは必要ナシ!
「キャッチコピー」と聞くと、いわゆるコピーライターなどの肩書を持つ人が考えるセンスのある文章を想像される方もいらっしゃるかもしれません。
「そんな文章、簡単に思いつかないよ……」そう思うのが普通だと思います。
実際には、チラシに掲載するキャッチコピーは凝った文章である必要はありません。自社の商品・サービスを提供するうえで「ここを売りにしたい!」と思える箇所が端的に伝わる内容であればよいのです。
以降の章で、キャッチコピー作成にあたっての手順、心がけておくべきポイントについてご紹介します。
ポスティングチラシのキャッチコピーを作る5つのステップ
まずはポスティングチラシのキャッチコピーを作る手順について解説します。
STEP1:チラシのターゲットを明確にする
ポスティングチラシにおいては、万人受けを狙ったコピーはほとんどの場合失敗します。不特定多数に届けようとするあまり、当たり障りのない言葉選びに偏りがちだからです。
幅広い人に刺さる文言を考えるよりも、ある程度ターゲットを絞った方が訴求力の高いキャッチコピーを作成することができます。
たとえば学習塾の生徒募集チラシを作成する場合、「高校受験を控えた14~15歳のお子様がいるファミリー層」など、具体的にターゲットを絞ります。
STEP2:ターゲットの悩みをリストアップ
STEP1で設定したターゲットが抱えているであろう悩み・不安を思いつくだけリストアップしていきます。
「日々の暮らしの中で、ターゲットがどんな悩みを持っているのか」
「その状態は、どうなれば解決できるのか」
この時点では大雑把でもかまいませんので、なるべく多く挙げてみましょう。
STEP3:悩みの解決策(商品・サービス)を提示
ターゲットの悩みと、自社の商品・サービスが解決できるポイントを結びつけます。
この時に注意しておきたいのが、「ターゲット目線」で考えることです。自社の商品・サービスを売り出す言葉はたくさん出てくるかもしれませんが、消費者の関心は「自分にとって商品・サービスがいかに有益なのか」という部分だからです。
STEP4:商品・サービスの強みをリストアップ
自社・自店舗の商品・サービスの強みは「自社だからこそ」の内容でなければなりません。仮に競合他社のチラシも一緒に並べられた場合を想定し、競合他社にはない強みを見つけてみましょう。
ちなみに、マーケティング用語ではこれを「USP(Unique Selling Proposition)」と呼びます。
これらの3点が交わる要素が、自社・自店舗だけが持つ強みになります。
STEP5:ターゲット目線でキャッチコピーを作成
STEP1~STEP4までで考えてきた内容を総括するような文章を作ってみましょう。ここでもなるべく複数のパターンを考えておき、時間をおいて客観的に見直してみます。
自分が読み手だとしたら、どんな言葉にグッとくるのか。素直に気になった単語やフレーズを選んでみてください。
なお、キャッチコピーは「端的に・強いインパクトを与える」ものが理想です。一般的には、15~20文字前後が望ましいと言われています。
【例文あり】ポスティングチラシの反響を上げるキャッチコピー作成のコツ12選
キャッチコピーの作成に行き詰まった人、作成したキャッチコピーをよりブラッシュアップしたい人に向けて、ここからは行動を促すキャッチコピー作成の12個のコツをお伝えします。
具体的な数値やデータがあれば記載する
具体的に示せる数値やデータを記載することで、商品・サービスへの信頼性が上がります。たとえば何気なく手に取ったチラシに「満足度98%」などの数値が目に入ったら、「こんなに評価が高いのは、一体どんな商品なんだろう?」と気になりますよね。
例文:
「100人中98人が「また食べたい」と答えたシュークリーム」
「10秒に1本売れる無添加化粧水」
商品・サービスで得られる「ベネフィット」を提示する
その商品・サービスを利用することで得られる未来(ベネフィット)をキャッチコピーにします。読み手は商品を買うことで自分がどうなるかをイメージしやすくなるため、行動につながる可能性が高まります。
例文:
「週に1回のレッスンで半年後には英語がペラペラに!」
「この美容液を使うことで、あなたの肌は-5歳若返ります」
ターゲットに呼びかけるような文言にする
キャッチコピーで一番望ましいのは「これって私のことじゃん!」と思ってもらうことです。ターゲットに呼びかけるような文言を入れることで、読み手に自分事としてチラシを読んでもらうことができます。
例文:
「「窓が大きな部屋に住みたい」と思ったことはありませんか?」
「健康診断で数値を指摘されたそこのあなた!」
信頼性や権威性を借りる
誰もが名前を知っている人物・組織からの評価や信頼を打ち出すことで、商品・サービスへの信頼性も上げることができます。ただし、虚偽ではない数値やデータである必要があります。
例文:
「○○大卒の講師が教える!」
「全日本○○コンテスト優勝!」
オノマトペを効果的に使う
「ツルツル」「さらさら」などのオノマトペを使うことで、商品の質感や、それを使った時の自分の状態がイメージしやすくなる効果があります。
例文:
「ふわふわ食感の新感覚スイーツ」
「食欲が無い時でもスルスル食べられる」
購入までのハードルの低さを伝える
購入までのプロセスが面倒だったり、時間や手間のかかる作業は誰もが嫌います。「いかに簡単に行動できるか」を示すことで、購入までの心理的なハードルを下げる効果があります。
例文:
「「チラシを見た」と電話してもらうだけでOK!」
「お申し込みはこちらのQRコードから」
世間的な常識や思い込みを否定する
世間的には常識だと思われている情報を否定することで、読み手の好奇心を刺激する効果があります。
例文:
「痩せたいからと言って食事制限していませんか?」
「ラーメンはカロリーが高いという認識はもう時代遅れです!」
出し惜しみすることで好奇心をあおる
キャッチコピーの段階では、まだ情報を出し惜しみすることで、「気になるから続きを読もう」という気持ちを喚起させる効果があります。しかし、瞬時に必要な情報に辿り着けないことでチラシの離脱につながるおそれもあるので使い方には注意が必要です。
例文:
「”新しい自分に生まれ変わりたい”という人だけが読んでください」
「このチラシを読んでいるアナタにだけ特別にお教えします」
実際のお客様の声を入れる
初めてのサービスやお店を利用するときに、ネットやSNSで口コミを調べる人も多いのではないでしょうか。キャッチコピーに「お客様の声」を取り入れることで、行動のきっかけを作ることができます。もちろん、チラシで訴求する以上は実在するレビューである必要があります。実際に店舗を訪れたお客様にアンケートを取ってみるのもよいでしょう。
例文:
「99%のユーザーが「友達にもすすめたい」と回答しました」
「1年前は、第一志望に通っているとは思っていませんでした」
数量や期間を限定する
人は「手に入れるのが困難なものほど欲しくなる」という傾向があります。あえて数量や期間を限定する文言を入れることで、「今行動しないと、もう手に入れられないかもしれない」という焦りを生み出します。
例文:
「売り切れ続出につき、限定1,000個の販売になります」
「チラシからのお申込み限定」
より身近に感じられる表現にする
たとえばスポーツジムの会員費で「月額6,000円」という金額を見た時に、「高い」と感じる人もいれば「安い」と感じる人もいるでしょう。「高い」と感じた人の心理的なハードルを下げるには、「1日あたりおよそ200円、毎日の間食を我慢するだけ」のような、より身近なもので表現するのがよいでしょう。
また、「今だけ通常価格の半額で提供」など、比較対象を与えることで、お得感を演出することができます。ただし、この手法の場合は「景品表示法違反」にならないかどうか注意が必要です。
例文:
「通常価格2,000円のところ、今だけ半額!」
「1個で1,000円のところ、3個セットで2,000円!」
読み手の恐怖や不安をあおる
人は今持っているモノや環境を失うことを回避しようとする傾向があります。商品・サービスを利用しないことで、未来にどんな損失があるのかを想像させることで行動を促します。
ただし、想像される通り、こうしたネガティブなアプローチはあまり好ましくありません。場合によっては消費者に強い嫌悪感を与えるおそれもあります。使い方には注意しましょう。
例文:
「手遅れになる前に、今のうちに肌荒れ対策をしておきましょう」
「ぽっこりお腹、「まだ大丈夫」と見ないフリをしていませんか?」
ポスティングチラシのキャッチコピー作成の注意点
この章では、ポスティングチラシのキャッチコピーを作成するうえでの注意点をお伝えします。
アピールポイントは一つに絞る
冒頭でもお伝えしたように、人がチラシの印象を判断するのは手に取ってからの数秒間です。そのため、伝えたいことを全て盛り込んだとしても、かえって文字情報が多く、どこを見たらよいのか分からなくなってしまいます。
アピールポイントは一点に絞っておき、できるだけ端的に内容が把握できるよう、文字量なども工夫しておくのが大切です。
「初心者目線」でも分かりやすい言葉選びにする
たとえば、あなたにとって普段当たり前に使っている用語でも、初めて聞く人にとっては意味が通らない可能性もあります。キャッチコピーを作成する際は、「初心者目線」を大切にし、誰が読んでも理解できるコピーを意識するようにしましょう。
虚偽の情報や誇張した内容の記載はNG
読み手の関心を引きたいがために、虚偽の情報や実際の数値よりも誇張して掲載するのはNGです。それを読んで興味を持った読み手が、実際に商品・サービスについて調べた結果、「内容が全然違った」となっては、むしろマイナスな印象すら与えてしまうでしょう。
ポスティングチラシのキャッチコピーでよくある質問
Q. キャッチコピーのアイデアが浮かばないのですが、どうすればいいですか?
商品・サービスの魅力を伝えるキャッチコピーは、スラスラと浮かんでくるものではありません。時には、なかなか言葉が思い浮かばず行き詰まってしまうこともあるでしょう。そんな時は、以下のような対処法があります。
・他社のキャッチコピーに多く目を通してみる
・考えたものは時間を置いて改めて見直してみる
・コピーライティングに関する書籍や動画を見てみる
Q. よくないキャッチコピーの特徴ってありますか?
よくないキャッチコピーの特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
・読み手に伝わらないような専門用語を入れている
・「売り手目線」でのメッセージの発信になっている
・抽象的すぎて商品のイメージが伝わらない
・読み手の恐怖心や不安感を過度にあおっている
・どこかで聞いたことがある当たり障りのない内容になっている
キャッチコピーを作成したら、一度時間を置いてから、自身のコピーが上記に該当しないか確認するようにしましょう。
Q. キャッチコピーはチラシのどの辺に置いたらいいですか?
人がものを見る時の視線の動きには、いくつかの法則があります。
基本的に共通するのは「左上を一番先に見る」ということです。そのため、最も伝えたいメインコピーはチラシの左上に配置するのがよいでしょう。
Q. キャッチコピーの効果はどうやって判断すればいいですか?
可能であれば、キャッチコピーが異なるチラシを2種類用意し、ABテストを行いましょう。2種類を同時に配布することで、どちらの反響が高かったか数値で分かります。
まとめ|単語1つでも読み手の印象は変わる。効果測定とブラッシュアップも忘れずに
普段、私たちが何気なく目にしている広告も、読み手に関心を持ってもらうために様々な試行錯誤が行われています。キャッチコピー作成の利点は、アイデアが浮かばず悩んだ時に、ヒントとなる広告が世の中にあふれていることです。
一度フラットな目線でそれらを見てみて、消費者としての目線でどんな言葉にビビッと来たか、その感覚を大切にしましょう。
そして、キャッチコピーは何パターンか用意して、配布後の反響データを取っておくことが大切です。効果測定を行うことで、より読み手の心を動かすようなコピーをブラッシュアップしていくことができます。
最後までご覧いただきありがとうございました!