ポスティングの理想的な頻度とは?配布回数を増やすメリット
執筆者: 株式会社アドネット
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「このチラシ、ちょっと前にもポストに入ってた気がする」
そんな経験はありませんか? 実はそれ、ポスティングの効果の1つです。ポスティングは定期的に配布を繰り返すことで、商品・サービスの認知度が高まる傾向があります。
これからポスティングをご検討されている方は、「どのくらいの頻度でポスティングをしたらいいの?」という疑問が浮かんだと思います。
この記事では、ポスティングの理想の配布頻度、ポスティング頻度を上げるメリット、ポスティング効果を高めていくポイントを中心に解説をしていきます。ぜひ参考にしてみてください。
ポスティングの頻度・タイミングの目安はある?
ただやみくもにチラシを配布し続ければ反響につながるわけではありません。適切なタイミング・頻度を考慮する必要があります。
チラシの業種によって適切な頻度は異なる
配布するチラシの業種や商品・サービスの特性によっても、配布頻度の目安は異なります。宣伝する商品が読み手の日常に隣接しているのであれば、配布の頻度を増やすことで徐々に購買意欲を高めていくことができます。反対に日常から遠い商品・サービスを宣伝する際は、あまりに頻度が高いとかえって好感度を下げる要因にもつながりかねません。
業種別のポスティング頻度の目安について、いくつかの例を挙げながらご紹介します。
スーパーのチラシ:最低でも週に1回が目安
スーパーマーケットは最低でも週に1回は、誰もが利用するでしょう。そのため、週に1回はポスティングを行うことで、高い反響が期待できます。
スーパーのチラシは、おもに専業主婦(夫)の閲覧率が高い傾向があります。近隣のスーパーを比較し、少しでも安く買い物を済ませたいという願望があるからです。
また、スーパーのチラシというと新聞に折り込まれているものを想像する方も多いかもしれません。ひと昔前までは新聞折込が集客の主流でしたが、年々購読世帯が減っているため、より多くの集客を見込むのであれば、ポスティングを行うことをおすすめします。
美容室・ヘアサロンのチラシ:2~3か月に1回が目安
美容室やヘアサロンなどのチラシは、2~3か月に1回の配布が望ましいでしょう。髪の毛を切るタイミングは人それぞれではありますが、おおむね2~3か月に一度という人が多いのではないでしょうか。
料金体系が高い水準であれば、配布先も高層マンションや閑静な住宅街に絞るとよいでしょう。GIS(地理情報システム)を導入しているポスティング業者であれば、国勢調査のデータを参照して高所得層が多いエリアの割り出しも可能です。
学習塾のチラシ:新学期・長期休みの時期が目安
学習塾の申し込みが増えるタイミングは、新学期や夏期講習・冬期講習の時期です。ポスティングもそのサイクルに合わせて行うのが望ましいでしょう。
また、学習塾に通わせるのは相応の料金がかかるため、保護者はそれなりに検討を重ねることが予想されます。そのため、チラシに「まずは無料体験授業から!」などの文言を入れることで、問い合わせにつなげる方法があります。
「1回契約で終わり」の商材チラシ:半年に1回が目安
不動産や通信回線サービスなど、基本的には1回の契約・購入で終了する商品・サービスについては、半年に1回くらいのタイミングでポスティングを行うとよいでしょう。あまり間隔が空きすぎても忘れられてしまいますし、頻度が多すぎても迷惑がられてしまいます。
ポスティングに適したタイミング・曜日
ポスティングにはチラシが読まれやすい曜日・時間帯があるのをご存じですか。以下でくわしく解説します。
チラシが最も読まれるタイミングは「土曜日」
最もチラシが読まれやすい曜日は「土曜日」だと言われています。平日は仕事で家を空けている時間が多い人も週末は在宅している可能性が高いからです。
ただし、何度かポスティングを行ったことのある企業・店舗にとっては、ほとんど公然の事実となっています。その結果何が起こるかというと、複数の企業・店舗のチラシが週末に集中し、自社のチラシが埋もれてしまう可能性があります。
また、チラシの業種によっては平日の方が閲覧率が高いケースもあります。自社に適したタイミングを把握するためにも、複数のパターンを試してみるのがよいでしょう。
業種別のポスティングに適した曜日
ポスティングにおすすめの曜日について、業種別にご紹介します。
業種 |
おすすめの曜日 |
スーパー・家電量販店 |
週末の来店を促すために火曜日・水曜日・金曜日あたりに配布を行うのがおすすめ。 |
学習塾・習い事関連 |
週末に検討することが多く、少し早めの月曜日・火曜日・水曜日に配布するのがおすすめ。 |
不動産 |
平日の反響は低いため、土曜日の配布がおすすめ。 |
飲食・デリバリー |
家族や友人で過ごす週末に注文が増えるので、金曜日・土曜日の配布がおすすめ。 |
美容室・エステサロン |
在宅の主婦層に向け、火曜日・水曜日に配布するのがおすすめ。 |
ただしあくまで業種ごとの傾向になりますので、複数の曜日のデータを取り、自社に適したタイミングを見つけるのも大切です。
ターゲットに合わせた配布時間帯の見極めも重要
ポスティングのピークタイムは午前8時から13時にかけてです。朝刊を取り出すタイミングと、仕事から帰宅したタイミングが、最もチラシを手に取ってもらいやすいからです。反対に早朝や18時以降にポスティングをすると、住人の迷惑になり、クレームの発生にもつながってしまいます。
その他、高齢者層は午前中にポストを確認する傾向があり、ファミリー層では子供のお迎えや買い物が終わる16時頃に読まれやすいといった特徴もあります。
ポスティング頻度を上げるメリット
ポスティング頻度のおおよその目安についてお伝えしてきましたが、そもそもポスティング頻度を上げることにはどのようなメリットがあるのでしょうか。以下の3点についてくわしく見ていきましょう。
「単純接触効果」による反響アップを狙える
なぜポスティングの回数を増やすことで反響率が上がるのでしょうか。それは「単純接触効果(ザイオンス効果)」という心理的要素によって説明ができます。
単純接触効果とは、はじめは興味のなかった事柄に対し、何度も接することで興味を持つようになる現象のことを指します。たとえば皆さんの中で、何となく聞き流しているCMソングを無意識のうちに口ずさむようになっていた、という経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ポスティングにおいても同様のことが言えます。チラッと見ただけで捨てていたチラシの文言や特徴的なイラストが、何度か手に取るうちに無意識に刷り込まれ、徐々に興味や愛着を抱く可能性も十二分にあるのです。
実際に、最初は大きな反響率を見込めなかった企業や店舗が、複数回ポスティングを実施するうちに反響率を上げていった事例はたくさんあります。
ただし、過剰な宣伝は逆効果になるので注意!
短期間での単純接触効果は「10回が限度」と言われています。それ以上になると「しつこい」と感じられてしまう可能性があるようです。その場合は期間を空けてポスティングを行うとよいでしょう。
多ければ多いほどいいといいわけではないことを覚えておいてください。
商品・サービスの存在を覚えてもらいやすい
あなたは、昨日ポストに入っていたチラシを思い出せますか?日常に染みついている動作だからこそ、当たり前を忘れていってしまう傾向が私たちにはあります。
ポスティングの頻度を上げることには、商品・サービスの認知度を上げる効果もあるのです。人間は1度見たきりのものはすぐに忘れてしまいますが、何度か目に触れているものの情報は記憶しています。
そのため、開店から間もない店舗や、新商品を宣伝する際など、まだ認知度が低いタイミングにこそ、ポスティング頻度を上げるべきでしょう。
どの曜日・チラシが反響が高いのか、データが蓄積されていく
繰り返しチラシを配布することで、反響率のデータが蓄積されていきます。データを分析すれば反響の多かった曜日やチラシのデザインが見えてくるはずです。
ポスティングは「配布効果を分析し、改善点を加え次に活かす」のが理想形です。ただ回数を重ねるのではなく、「どうすれば反響が高まるか」を考えながらブラッシュアップしていくことが大切です。
ポスティング頻度だけじゃない!反響率を上げる3つのポイント
ポスティング頻度の他に、反響率を上げる3つのポイントをご紹介します。
配布後は必ず効果測定を行い、改善点を見つける
ただやみくもにポスティング回数を増やすだけでは、反響率を上げるのは難しいでしょう。ポスティング効果を最大限に高めていくには、まずは現状の把握、そして次回以降の戦略を立てていく必要があります。そのため、配布後は必ず効果測定を行うようにします。
ポスティングの効果測定の方法としては、主に以下の4つの方法が挙げられます。
・ チラシにクーポン・QRコードをつける
・ 来店時に確認・アンケートを実施する
・ チラシ専用の電話番号を設置する
・ チラシ専用のWebサイトを用意する
具体的にチラシを見たお客様がどのくらいいるのかを確認することで反響率を導き出すことができます。
反響率(%) = 反響数 ÷ チラシ配布部数 × 100
次回以降の反響率を上げていくために「配布エリア・ターゲットの見直しをする」「配布する曜日を変えてみる」など、さまざまな戦略を立てることができるでしょう。
チラシはABテストを行い、反響を比較する
できる限りチラシは2種類用意しておき、ABテストを行うのがおすすめです。同じ条件下で2種類のチラシを配布し、どちらがより反響が高かったのかを比較することで、チラシをブラッシュアップしていくことができます。
もしもチラシを1種類しか用意せず、ポスティングの結果が芳しくなかったとします。その場合、チラシのデザインが悪かったのか、チラシのメインコピーが悪かったのか、原因を探るのが非常に難しくなってしまいます。
チラシ作成には相応の時間がかかるため、ABテストを行わない人も多いのですが、実はチラシの反響を上げる機会を逃してしまっているのです。
まったく異なるデザインを2種類用意する必要はありません。一部のキャッチコピーや、メインの商品の写真を変えた2種類でも、比較要素としては十分になります。
エリアによってポスティング頻度を変えてみる
予算感を踏まえて、ポスティング頻度を上げることにためらいがある方もいるかもしれません。その場合は配布エリアによって頻度を調整するのも方法の1つです。具体的には、主力となる商圏内では月に1回のペースでポスティングを行い、それ以外のエリアでは3か月に1回のペースにするなどです。
反響の高いエリアにのみポスティングをするのは効率の面ではよいのですが、ポスティングの利点でもある「潜在顧客へのアプローチ」の機会を逃してしまいます。そのため、主力エリア以外へのポスティングも、長期的な視野で言うと効果的です。
まとめ|1度のポスティング結果で判断するのはもったいない!
ここまでポスティング頻度と反響の関係性について解説してきましたが、まとめると「1回のポスティング結果だけで判断するのはもったいない」ということです。
「ためしにポスティングをしてみたけど、あんまり効果が無かったし、もう止めよう」その結果、大事な顧客を取り逃がしてしまうかもしれません。配布後にきちんと効果測定を行い、ブラッシュアップを重ねていくことで反響率を上げていくことは十分に可能です。
ぜひ本記事の内容を参考に、ポスティングを実施してみてください。最後までご覧いただきありがとうございました!