便利屋がポスティングチラシで集客するには?売上アップの4つのポイント
この記事では便利屋業がポスティングチラシで集客を成功させるための、
・ チラシデザイン作成のコツ
・ ポスティングのポイント
を中心に紹介していきます。
地域の住民の方のお困りごとを解決する便利屋業の集客は、ポスティングと非常に相性がよいです。
「最近、仕事の依頼が少なくなってきた」
「新規のお客様が全然増えない」
そんなお悩みを持っている方、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
便利屋の集客にポスティングが最適な理由
まずは、なぜ便利屋業とポスティングの相性がよいのか、その理由をご説明します。
地域のターゲットにアプローチしやすい
便利屋業は地域住民の方々の生活のお困りごとをサポートする仕事です。そのため、地域住民に便利屋の存在を周知させることは、集客アップに不可欠です。ポスティングは町丁目単位まで細かく配布エリアを決めることができ、ターゲットが多いエリアにアプローチしやすいのが特徴です。
たとえば、高齢者の方からのお仕事依頼は多いのではないでしょうか。高齢者はネット検索よりもアナログなポスティングの方が、情報伝達度が高いです。
また、ポスティング業者の「GIS(地理情報システム)」を利用すれば、「店舗を中心に、半径2km以内で、60代以上の高齢者が多い地域」といった割り出しもできます。
作業内容の幅広さをアピールできる
便利屋業のパブリックイメージは、「なんでもお願いできるイメージだけど、具体的に何を頼めるのかはわからない」というのが正直なところだと思います。生活する中で困りごとが発生しても、なんとなく依頼をためらってしまう人も多いと考えられます。
そのため、ポスティングチラシに依頼可能な作業を掲載すると、お客様の心理的なハードルを低くできます。「こんなことでも頼んでいいんだ!」と思ってもらうきっかけとして、ポスティングチラシは最適です。
チラシを手元に保管してくれる可能性が高い
ポスティングチラシは手元に保管できるのが大きな強みです。「何か困ったときのために」という目的で、冷蔵庫に貼ったり、引き出しに入れておいてもらえるかもしれません。そう考えると、便利屋チラシの効果は長期にわたっても期待できることになります。
集客につながる便利屋のポスティングチラシ作成のコツ
チラシの作成は最も頭を悩ませる部分かもしれません。ポストからチラシを取り出したときに、「続きを読んでみよう」と思わせる必要があるからです。
ここからは、チラシデザインの作成を進めるにあたってのコツについてお伝えします。
チラシのターゲット(ペルソナ)を掘り下げる
ポスティングチラシを作成する際、「ペルソナ」を設定することは非常に重要です。ペルソナとは、ターゲットとなる顧客層を具体的な1人の人物像として描写した「架空のキャラクター」のことです。このペルソナを明確にすることで、誰に向けてどんなメッセージを伝えるべきかがより明確になります。
年齢、性別、職業、価値観、悩みやニーズなどを具体的に想定することで、訴求力のあるデザインやコピーを作成できます。結果として、チラシの反響率が向上し、無駄なコストを抑えられるため、ペルソナ設定は効果的なマーケティング活動に不可欠です。
便利屋チラシのペルソナを想定して、以下を設定してみました。ぜひ参考にしてください。
個人のプロフィール |
名前 |
田中 和子(たなか かずこ) |
性別 |
女性 |
年齢 |
68歳 |
居住地 |
東京都杉並区 |
職業 |
年金生活者 |
世帯収入 |
年金(月額15万円程度) |
起床時間 |
AM 6:00 |
就寝時間 |
PM 9:00 |
価値観 |
性格 |
慎重で計画的、他人に頼ることをためらうが、実際にはサポートが必要だと感じている。家族や友人との関係を大切にし、無駄遣いはしないが、必要なものにはしっかりお金をかける |
お金の使い方 |
必要最低限の出費を心がけており、無駄を省く一方で、健康や快適な生活に関する支出には抵抗がない |
業者を選ぶ基準 |
価格が手ごろであることに加えて、信頼性や口コミ評価も重視する。過去の経験や他人からの推薦も参考にする |
抱えている悩みとニーズ |
抱えている悩み |
一人暮らしで、家事や修理などの細かな作業が難しくなってきた。体力の衰えを感じており、日常生活での負担を軽減したいが、どこに頼めば良いかわからない |
悩みの解決方法 |
できる限り自分で頑張ろうとするが、体力や技術的な限界を感じる場面が増えている。信頼できる便利屋を見つけ、必要な時に手軽にサポートを受けたい |
(悩みに対して)どうなりたいか? |
無理なく日常生活を続け、安心して暮らしたい。小さな不便もすぐに解消できるようにし、家事や生活の悩みを抱えるストレスを減らしたい |
購入における懸念事項 |
料金が明確かどうか、サービスの質や信頼性が高いか、対応が親切かを心配している |
ひと目で利便性が伝わるようなキャッチコピーを入れる
チラシに興味を持ってもらうきっかけとして、キャッチコピーの存在は不可欠です。サービスの魅力を端的に伝える文言を目立つように配置すれば、チラシを手に取ったときに目に入ります。
キャッチコピー作成のコツとしては、「お客様(サービス利用者)目線」のコピーにすることです。お客様が生活のどんなことに悩みを抱えているのか、それに寄り添い、解決できる手段を提示することが大切です。
また、行動につながるキャッチコピーには、いくつかのテクニックがあります。以下の記事で例文つきで紹介しているので、あわせてごらんください。
チラシに掲載する情報を整理する
どんなに見た目が整ったチラシでも、情報が整理されていないと読みづらいチラシになってしまいます。紙一枚に掲載できる情報は限られているので、「あれもこれも載せよう」というよりは、「必要な情報だけ」そぎ落としていくのが理想的です。
具体的なサービス内容を明記する
業者によってカバーできる作業内容は異なると思いますが、主に以下のような業務依頼が来ることが多いのではないでしょうか。
・ 不用品の回収
・ 家の中の掃除
・ 引っ越し作業の手伝い
・ 電球・蛍光灯の交換
・ エアコンの取付け・取り外し作業
・ エクステリア・ガーデニング施工手伝い・草刈り作業
・ 電化製品の設置・配線作業
・ 買い物代行
・ 犬等のペット散歩等
しかし上記のような対応範囲について、一般的な認知度はまだ低め。ざっくりと「便利屋です、何でもご相談下さい!」とチラシに書かれていても、「何をお願いできるのか」がわからない状態なのです。これではなかなか需要は生まれませんね。
お客様が「これも頼んで良いんだ!」と感じられるよう、チラシを見た瞬間にサービス対応範囲がわかるようにすることが大切です。消費者側が思いつきにくいような小さなサービス(電球取り替え・トイレ掃除・電化製品配線等)を敢えてキャッチコピーで最前面に出すのも手。「そんな細かなこともお願いできるのか!」という驚きが、チラシをさらに読み進めさせます。
ただし、情報量をあまり増やしすぎると文字も小さくなり、高齢者の方などは読みづらいチラシになってしまうかもしれません。
例えば寒冷地域であれば「雪かきにお困りではありませんか?」と雪かきサービスやペットの散歩サービスを前面に出してみたり、庭付き一戸建てが多い地域では「草刈り・ガーデニング手伝い」を前面に出すなど、地域・世代・季節性のニーズに細かに合わせてサービス例を提示することで、チラシ反応率は大きく変わってきます。
チラシは「PASONAの法則」に沿って構成する
ポスティングチラシを効果的に作成するために、「PASONAの法則」に則った構成は非常に重要です。PASONAの法則とは、Problem(問題)、Affinity(親近感)、Solution(解決策)、Offer(特典)、Narrowing Down(絞り込み)、Action(行動)の6つの要素からなるフレームワークです。
顧客が抱えている問題を明確にし、親近感を持たせた後に、具体的な解決策を提示することで、信頼感を高めます。さらに、特典や限定感を加え、行動を促すことで、チラシからの反応率を向上させることが可能です。この法則を活用することで、ターゲットに刺さるチラシを作成できます。
ためしに便利屋チラシで、PASONAの法則に則ったメッセージを作成してみました。
Problem(問題) |
一人暮らしで、重いものを動かしたいけれど、自分では無理…だけど誰に頼めばいいかわからない… |
Affinity(親近感) |
年齢と共に身体の衰えや体力の限界を感じることが増え、何気ない日常の作業がだんだんと大変に感じるようになりますよね |
Solution(解決策) |
そんな時に便利屋サービスが強い味方に!家の中の修理、掃除、引っ越しのお手伝い、重い家具の移動など、どんな小さなことでも私たちがサポートします |
Offer(特典) |
今なら初回限定で出張費無料!さらに、定期的なご利用で割引プランもご用意しています |
Narrowing Down(絞り込み) |
この特典は今月末までのご依頼限定!早めにご相談いただくほど、お得にサービスをご利用いただけます |
Action(行動) |
お困りごとはすぐに解決!今すぐお電話ください |
施工例やスタッフの写真を掲載し信頼感を与える
実際の施工例やスタッフの顔写真をチラシに掲載することで、サービスへの安心感や信頼感につながります。
「便利屋に頼みたい」と思いつつ、「悪徳業者だったらどうしよう」という疑念によって、申込・問い合わせで二の足を踏んでしまうケースも多いです。このような顧客へ向け、写真で「信頼感」をアップさせることが重要となります。
施工例については「結果」がわかりやすいよう、ビフォーアフターがハッキリとわかるような比較写真が望ましいです。
掲載する写真は、明るさ等にもこだわりたいところ。特にアフター写真は明るくスッキリとした印象を与える写真を撮影しておくことが大切です。
実際のお客様の声を掲載する
サービスへの信頼・安心感を与えるうえでは、「お客様の声」も効果的です。実際にサービスを利用したことのあるお客様からの評価があることで、背中を押してもらえる消費者も多いでしょう。もちろん、お客様の声は実際に存在しているものである必要があります。
加えて、さらに魅力的に見せるとしたら、お客様の声を手書き風のフォントにしてみるのもよいでしょう。より実在感や温かみを感じさせる効果があります。
チラシ限定の「クーポン」で利用率を上げる
チラシ限定のクーポンやキャンペーンがあると、チラシの利用率が上がる傾向にあります。
さらにクーポンに「限定性」があると、より強いお得感を感じます。「今月中なら安くなる」と言われると、「そのうち」ではなく「今」頼もうと考えるわけですね。また対応エリア拡大といった場合には、「地域限定」の割引料金を提示するというのも手。「この地域の方だけの、今だけ特別価格」という「限定性」を示された場合にも人は「オトク感」を覚えます。特に地域での認知度アップを狙いたい場合や、高齢者層・主婦層が多くリピート利用・口コミ拡大等が狙える地域では、このような新規開拓がしやすいキャンペーンを展開してみましょう。
チラシの利用率につながる「クーポン」のデザインは
クーポンの存在は、チラシを手に取ってすぐにそれと分かるようデザインすることが大切です。たとえば以下のようなものがあります。
・ チラシ面に「切り取り型」として印刷する
・ ホッチキス止め等の「金券型」にする
便利屋チラシのポスティング成功事例
ここからは、便利屋チラシの成功事例を2つご紹介します。いずれもチラシ作成を工夫したことにより、反響につなげています。
打ち出したい作業内容を絞り込んでアピール→反響率5倍に
チラシのキャッチコピーを変えることで反響アップにつながったケースです。
改善前のキャッチコピーは「マルチな便利屋・何でもおまかせください!」という、作業内容の幅広さをアピールする内容でした。しかし、反響はイマイチだったと言います。そこで、サービス利用者の多くを占めるシニア層が日常で困ることの多いだろう「電球交換・蛍光灯取替」にフォーカスしたコピーに変えました。
変更後のキャッチコピー「高いところの電球、替えにくくて困っていませんか?」
加えて電球交換を行っている最中の写真を大きくチラシに掲載したところ、反響率は改善前の約5倍にまで上がったと言います。
この事例からわかる成功の要因
やはり大きな成功の要因は、キャッチコピーのターゲットを絞り込んだことでしょう。改善前の「マルチな便利屋・何でもおまかせください!」というコピーは、なるべく幅広い消費者に訴求できるよう作成したものなのかもしれません。
しかし、ターゲットを広げた結果、「何を依頼したらいいのかわからない」という、かえって曖昧な印象を消費者に与えてしまっています。あえて「電球交換・蛍光灯取替」にターゲットを絞ることで、特定のニーズに刺さるチラシになった結果、反響アップにつながったと考えられます。
チラシにクーポンをつける→依頼数185%アップ
季節に合わせたチラシ限定のクーポンをつけたことで反響を上げた事例です。
需要が高まる「年末」に向け配布をし、「年内申し込みの方だけの特別料金」と「500円割引クーポン」を提示しました。
ポスティングの結果、依頼数は改善前の185%に上ったそうです。
この事例からわかる成功の要因
割引クーポンはもちろん、「年内申し込みの方だけ」という限定性を持たせたのが、反響アップの要因と言えます。有効期限がないと、「そのうち使えばいいか」と思ったまま、チラシの存在そのものを忘れられてしまう可能性があります。
「〇〇日までに」という具体的な有効期限を定めることで、「早めに使わないと!」という読み手の購買意欲を掻き立てる効果があります。
便利屋のポスティング効果を高める4つのポイント
ここからは、便利屋のポスティング効果をアップさせるためのポイントを4つご紹介します。
ターゲットが多いエリアでチラシを配布する
ポスティングで反響を高めるには、ランダムにチラシを配布するよりも、ターゲットの多く住むエリアを割り出して配布した方が、反響につながりやすいです。
地域の年齢層や世帯数などの情報は、市区町村のホームページでも調べられますが、ポスティング業者に依頼すれば最適なエリア選定をしてくれます。
加えて、ポスティングを外注した場合は、配布する建物の形態を選ぶこともできます。大きくは以下の4つの配布方法があります。
配布方法 |
特徴 |
軒並み配布(ローラー配布) |
建物の形式に関わらず、エリア内のすべての物件を対象にした配布方法。エリア内の約6~8割をカバーする。最も配布効率の高い方法で、費用も安く済ませられる |
集合住宅配布 |
エリア内のアパート・マンションだけに絞って配布を行う。建物の選別が必要なため、費用が上乗せされる |
戸建配布 |
一戸建て住宅だけにチラシを配布する方法。ファミリー層や高齢層にチラシを届けたい場合に適している。エリア内の住宅密度によっては、あまりチラシを配れないケースもある |
事業所配布 |
オフィスビルや事業所のポストにチラシを配布する方法。B to B のポスティングを検討している場合に適している |
ポスティング後は必ず効果測定を行う
ポスティングを行った後は、実際にどれくらいの反響が得られたか確認しましょう。ポスティングは配布エリアやチラシデザイン、配布時期など諸条件で反響に差があるため、効果測定をすることはこれらの諸条件に改善の余地は無いか探る意味もあります。
チラシの反響率は「反響数 ÷ チラシ配布枚数 × 100」で割り出すことができます。
反響数とは、問い合わせなり予約なり、チラシを見たお客様が実際に行動に移した数を指します。反響数の算出には以下のような方法があります。
・ チラシにクーポンをつけ、回収率を見る
・ 来店時にアンケートを実施する
・ チラシ専用の電話番号・Webサイトを用意する
結果をもとに改善を行い、再度ポスティングする
「効果測定 → 改善 → ポスティング」のサイクルは、反響率を上げる意味で大切です。一回のポスティング結果で「効果が無かった」と判断するのは、少々もったいないかもしれません。
ポスティングを複数回行うのは、「会社や商品の名前を覚えてもらう」という効果もあります。また、「ザイオンス効果」といって、複数回接触する人やモノに対し、好感を抱いてもらいやすいという側面もあります。
実績の豊富なポスティング業者に依頼する
ポスティング業者はサービス品質がまちまちです。ネットで検索し上位にヒットした会社だからといって、優良な会社とも限りません。
ポスティング業者の良し悪しを見分けるには、複数社で見積もりを依頼し、料金やサービス内容を比較するのがよいでしょう。あわせて以下の記事もご参照ください。
まとめ|消費者の悩みに寄り添い、「安心感」を与えるチラシを作ろう
最後に改めて、便利屋ポスティングのチラシデザインのコツ、ポスティング反響を高めるポイントをおさらいしておきましょう。
【集客につながる便利屋のポスティングチラシ作成のコツ】
・ チラシのターゲット(ペルソナ)を掘り下げる
・ ひと目で利便性が伝わるようなキャッチコピーを入れる
・ チラシに掲載する情報を整理する
・ 施工例やスタッフの写真を掲載し信頼感を与える
・ 実際のお客様の声を掲載する
・ チラシ限定の「クーポン」で利用率を上げる
【便利屋のポスティング効果を高める4つのポイント】
・ ターゲットが多いエリアでチラシを配布する
・ ポスティング後は必ず効果測定を行う
・ 結果をもとに改善を行い、再度ポスティングする
・ 実績の豊富なポスティング業者に依頼する
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